今の時期、バラは1週間咲き続けてくれると「やった!」ガッツポーズです。 購入当時は、50センチほど長い茎に、たくさん葉がついて売られていますが、花の状態に合わせて、葉を落とし、茎を徐々に短くして花びらが散るまで楽しみます。 大きい花瓶から、違う器に生け替えてあげると、また違ったおもむきになって。 花瓶は、MIKASA のみなので、水差しに生けたり、空き瓶を使ったりしています。このピンクの水差しは、花の種類によって、雰囲気がガラリと変わるので、「どうやって生けようかな~」毎回フラワーアレンジメントを楽しみにしています。 一輪挿しは、お手洗いに置いたり、寝室に置いたり。
ふわりとローズが香ります。 12本のバラで、ここまで遊べるってとっても幸せ! 「迷走しない!英語論文の書き方」を読みました。 第一感想として、この本は、生まれて初めて英語論文を書く人には、大変とっつきにくい本かもしれません。 論文の書き方の英語教科書を、日本語に訳しているので、文章が横書き+英語文だからなのかもしれませんが、「読みにくい!」と思って、読むのに時間がかかりました。 私にとっては珍しいことで、興味があって購入した本は、だいたい1日で読んで、読み返すのですが。 英語を母国語とする学生さんたちは、小学生の頃からプチ論文を書いているので、この英語教科書を読めば自分の弱点が補強されますが、日本語を母国語として「起承転結」で作文を習ってきた私たちには、この教科書は、ちょっとハードルが高すぎるのではないかと。 何回も、何年も、英語論文を書いていらっしゃる方だと、この本を読むと、「あ~」と納得するのかなと思います。 この本は、論文の構造(アウトライン)、わかりやすい1段落の書き方(パラグラフ)、文章トピックの誘導の仕方が書いてあります。 私は、一番最初に英語論文を教えるとき、「お料理」に例えます。 日本人の論文は、大げさに言うと、「今日はアップルパイの作り方をお話します」とスタートするのですが、迷走して、なんだか、カレーになっちゃったっていう間違えが多いのです。 「そんなことありえない!」 ってお思いかもしれませんが、英文の読み手は、日本人の英語論文は難解でつかみどころがないと受け取ってしまうことが多いようです。私の論文も何百回迷走しています。 英語論文の構造も大切ですが、文章を作る言葉の選び方も重要だと思います。 日本語では、 絵を描く 絵を書く どちらが正しいですかと言われたら、「絵を描く」ですとみなさん答えられると思います。 英語も似ていて、例えば、「ボールを投げる」と言いたいならば、ボールを遠くに投げるのか、近くにポトッと落とすのかで、使う動詞が違ってきます。
ちびちゃんたちとの英語レッスンでは、重視していることです。 「迷走しない!英語論文の書き方」以外に、おすすめの論文の書き方本はありますか。と聞かれると、日本語で書かれた本で、「これぞ!」という本には、まだ出合ったことがありません。 小学生のころから、日本語作文と、英語作文の構造をどちらとも勉強して、書き馴染むのが一番良いと思います。 大人になってからは、自分が研究する論文を手当たり次第に読むことではないでしょうか。司書さんや、本屋さんを巻き込んで、読み漁ること大切だと思います。 今年は、気持ち値上がりしているような気がします。赤いバラも好きですが、花びらに黄みがかかったピンク系を見つけるのが好きです。 スーパーなどでバラを購入すると、葉っぱがたくさんついてきます。バランスよく上手に葉を切るってけっこう難しくって。葉が少なすぎたり、多すぎたり。今回は大満足。 花瓶は、岐阜県土岐市に本社がある、MIKASA です。アメリカでは、NORITAKE より主流で、デパートなどでは定期的にセールもありますので、お手頃価格で質の良いキッチンウエアが購入できます。私は中部地方LOVEなので、NORITAKE の食器もちゃんと使っていますよ! 最近伺ったお宅で、買ってきたブーケをそのまま入れたのではないかっていう感じに、ローズがばさっと大きい陶磁器花瓶に無造作に生けてあって、花びらも開いているものもあって。 なんかいいなあ~と思ったので、真似してみました。 過去の花ログ:
ひまわり 五木寛之さんの本は、父が好きだったこともあって、高校生ごろから読んでいます。
「渋いね~」と前は言われましたが、よりよく生きる指南が優しい言葉でサラリと書いてあるので、ノートに写したり、思い出したりしています。 今年1月に発売された「捨てない生きかた」を読んで、ちょうどモヤモヤ思っていたことがすっきり晴れました。 お友達が遊びにくると、「引っ越してきたばかりなの?」と言われるくらい、けっこうミニマリストな生活をしていましたし、近藤麻理恵さんの片づけの考え方も好きです。 ただ、最近、うさぎのバスケットを見つけたり、先週末も、朴葉(ほおば)のお皿を発見したり、イベントも立て続けにあったので、新しい本もテーブルの上に積まれて、いっきに物が増えたなと思っていました。 物には執着しないほうなので、新刊も学生さんに譲ったり、コンディションの良い物はほしい方を探したり、寄付したりしています。 ただ何か「物に対する思い」が変わってきて、全米図書賞(翻訳文学部門)受賞作、柳美里さんの「JR上野駅公園口」を読んで自分の考え方がわかってきた感じがします。Tana Oshima さんはスペイン語版を翻訳されていますが、前から「読んでみて~」と言われていたのでようやく読み終えました。 主人公の故郷へ続く道、帰る理由が閉ざされて上野駅周辺にとどまると言うテーマの作品です。コロナ禍もあって、私もなかなか日本へ自由に行けないことも共感できた理由かもしれません。 本の中には、いろいろな「物」の詳細が出てきます。絵画だったり、ホームレスの家財道具だったり。 私はというと、コロナ禍にピアノを購入しました。 一度家に置いたら、一人では動かせない、アップライトピアノです。電子ピアノ(ゴミ箱から拾ってきた!)で練習できるので、コロナ前は、「日本へ帰ったときに弾けばいいや~」「たまにピアノがあるお宅で弾かしてもらえばいいや~」と思っていました。 それが安易にできなくなったので、もしかしたら、自身のアイデンティティーの為、故郷との繋がりの為に「巨大な捨てられない物」を家に置くことになったのではないかと。 五木寛之さんも、一つずつ物には思い出があって、その思い出を思い出しながら長い人生生きていけばよろしいようなことをおっしゃっています。物が増えても何も問題はないと。 後に残った人が大変ではと思うでしょうが、柳美里さんの本の中では、亡くなったホームレスの猫も新しい家を見つけた様子でしたので、物事は問題なく時間と共に流れていくのでしょう。 来月はピアノ調律師さんが来てくれます。 現在も全予約制の Pinecone Cottage ですが、パンデミック前は予約が取れないくらい大人気。以前から行ってみたいお店だったので、Beth さんと一緒にアフタヌーンティーをできてとても良かったです。 お店の方はとても親切で、「おばあちゃんの家」でお茶をしている気分になりました。 私は、マグノリア(こぶしの花)が描いたとてもかわいいティーポットで、Japanese cherry blossom green tea をいただきました。桜の香りがして、とてもおいしかったです。桜餅が恋しくなりました。 アフタヌーンティーのお店なので、お茶メニューはたくさんあります。お茶葉は、シカゴ近郊のお茶屋さんから集めてくるそうです。 最近のスーパーなどではティーバッグのみで、お茶葉 (loose tea) がなかなか売っていませんが、シカゴ近郊には、何軒かお茶葉の卸業者があります。飲む紅茶の種類は決まっているので、私も見つけたら購入しています。 現代スタイルのアフタヌーンティー3段スタンド (three-tiered stand) ではなく、古き良き3皿からなるプレートスタイルです。銀食器と共にケーキをいただきますが、お皿に傷がつかないようレース紙がひいてあるところがアメリカぽい感じ!まさしく「ばあちゃん家でのティーパーティー」。でもかわいいお皿の柄が見えないの!
たくさんあるティーポットは、お客さんの雰囲気で選んでいるそうです。Beth さんは、大きなローズが描いてある背の高いポットでした。 今年の春は、3時間ほどだったのではと思えるほど最短でした。もう、初夏です。
冬に花束を買うときは、凍傷にあわないように花カバーをかけてお店から出ますし、春も風の強い日なんかは、お花が痛まないように扱います。移動時に花が痛まないと、冬場は寿命が長いです! 花の種類によっては、4週間きれいに咲いてくれるときもあります。 いきなり夏のように暑くなって、花もビックリしたのか、先週生け替えたばかりなのに、ひまわり以外もうクタクタ。 花屋へ行かなくては。 North American Review Open Space より、陸前高田市滞在中に執筆を始めたグラフィックポエトリーのエッセイが発表されました。 2019年の秋に訪れて、2020年パンデミック中にグラフィックポエトリーが仕上がりました。North American Review の編集員 J. D. Schraffenberger さんが手厚い支援をしてくださり、長い詩でしたが雑誌に全ページカラーで載せていただけました。 道の駅高田松原でいただいた、旅ナビのパンフレットも、この詩にたくさん切り絵として挟み込まれています。 ようやく公園のチューリップが咲き始めたと思ったら、もうお店には、ひまわりの花が並び始めました。
最近アンティークショップで購入した、うさぎさんバスケット。1980年代に中国で作られたものだということがわかりました。オンラインショップにも同じものが売っていて、なんと!$30ー$70で取引されています。ちなみに、私は、$10で購入しました。 誰かさんのおばあ様の家に埃かぶって置いてありそうなのに! 壊れ物なので、梱包料や送料は余分にかかるかもしれませんが、それにしてもちょっとお高い気がします。 Luisa A. Igloria (the 20th Poet Laureate of Virginia) が先日の朗読会前に、私のChapbook (チャップブック・詩小冊子)をオーダーしてくれました。 普通は、出版社のBackbone Pressさんより購入していただきますが、一緒にお仕事をする方々には直接送ったり、プレゼントしたりしています。 Luisa さんには、前にも「紙雛のしおり」を贈っていますから、今回は、GLYPHのマスコットGLYPYを挟んでみました。 間違え探しみたいですが。 上記の写真と、Luisa さんのインスタグラム写真を比べると、Found Poem の言葉たちが剥がれているのがわかります。 「ごめんね。またまたバラバラ事件でした!見つけたら、糊で貼ってください。」 とお伝えしました。 「見つけたよ!糊で貼っておいたから!」お返事が朝一で届きました。 The Muse Writers Center Facebook Video
Luisa A. Igloria (the 20th Poet Laureate of Virginia) アジア・太平洋諸島系米国人の文化遺産継承月間朗読会、無事に務めることができました。 皆さん、フィリピン文化に親しみがある方ばかりで、朗読会の始まる前の雑談がとっても楽しかったです。特に、Luisa A. Igloria さんのお料理トーク。Luisa さんのインスタグラムでは、ほとんど毎日のようにプロの料理人と肩を並べるくらい素晴らしいお料理の写真が掲載されています。 「ディナーに困ったときは、Luisaのインスタ見ているよ。」と伝えると、 「わたしも!」「わたしも!」 と共感される方続出。 先日も、おナスとひき肉の詰め物をアジア風にお料理している写真が載っていて、おナスわざわざ買いにいきました。もう夏野菜もたくさん出荷されているんだ~ いつか、Luisa A. Igloria さんにお会いできる日がくるといいなと思います。 "GLYPH: Graphic Poetry = Trans. Sensory" が出版されてもうすぐ1年が経ちます。 5月1日から31日まで、お誕生日イベントをインスタグラムストーリーと、ブログにて毎日更新しています。 グラフィックポエトリーは2016年の12月から作り始めたので、ずいぶん長い間このプロジェクトに携わっています。自分の作品なのですが、GLYPHが独り立ちしているような感じがして、ちょっと不思議な気分です。 グラフィックポエトリー以外にも、うれしいニュースが続々届いていますので、充実した夏になりそうで楽しみです。 5月は、Asian Pacific American Heritage Month (アジア・太平洋諸島系米国人の文化遺産継承月間)で、4日に、フィリピン系アメリカ人でバージニア州桂冠詩人(けいかんしじん・Poet laureate)Luisa A. Igloria さんが主催する朗読会に参加します。 先日、Ke Huy Quan さんのインタビューを見ました。「誰?」って思われる方多いと思いますが、Indiana Jones (インディ・ジョーンズ シリーズ)に出てくる、野球帽をかぶった男の子役の俳優さんです。 インタビューのなかで、Ke Huy Quan さんは「長い間アジア人が演じる役がなかった」とおっしゃっていました。それが、2018年の映画『クレイジー・リッチ!』(Crazy Rich Asians)で大きく変わったと。「もっと、アジア人俳優が活動できるのじゃない」かと。 『クレイジー・リッチ!』は、シンデレラ系王道なストーリーに、アジア人としての感覚、「謙虚さ」だったり「丁寧さ」だったりを散りばめながら、人種間に限らず普通の庶民には届かないスーパーリッチ「あこがれ」を映画にしています。 「THEアジア+世界中の人が心が奪われる世界観」って感じでしょうか。 詩の世界も同じく、少し前までは、アジア人が活動できる場は限られており、また、典型的な欧米詩文化にそった英語で書かれていなければ、詩と認められない場合も多くありました。今もその傾向はないとは言えません。 しかし、Ocean Vuongさん や、Paul Tranさんのように、自国文化(ベトナム)+LGBTQ を現代詩に綴る若いアジア人作家が活躍し好評を得ています。 現在、アジア人詩人が活躍できる場があるのは、Luisa A. Igloria さんのように、自国フィリピンの文化を大切にしながら、英米文学文化も尊重しつつ、長年アジアを引率してきた作家さんたちのおかげだと思います。 一緒にお仕事をする機会も多い、Backbone Press の Crystal Simone Smith さんは、"Mother Said, I Want Your Pain" の出版者で、特に、アフリカンアメリカン、アジア、ラテン系などの祖先をもつ作家さん達の、短編本・チャップブック(Chapbook)を出版されていらっしゃいます。 先月、依頼された案件が無事終わり、お礼をいただきました。 Crystal Simone Smith さんは、英語で俳句を書かれたり、日本文化に興味を持っていらっしゃるので、 「そうだ!折り紙の女の子を贈ろう!」 Backbone 仕様にしてみようと。 しかも、今回は、バラバラ事件になっても、すぐわかるようにプラスティック袋へ入れました。一応改良。 Backbone は、日本語にすると、「脊椎」「本の背の部分」「大切なところ」「本質」などの意味があります。
また、話の筋道を、英語では、Spine 「背骨」とも言います。 なので、折り紙の女の子には、頭に「Backbone」の髪飾りをつけていただくことにしました。背骨のような形をしたピンクの台紙に、日本庭園の写真を使った「肺」のようなコラージュ。ハイカラさんみたいなお帽子のイメージで作りました。 日本庭園の写真は、Gail Goepfert さん撮影です。 |
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June 2024
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