「迷走しない!英語論文の書き方」を読みました。 第一感想として、この本は、生まれて初めて英語論文を書く人には、大変とっつきにくい本かもしれません。 論文の書き方の英語教科書を、日本語に訳しているので、文章が横書き+英語文だからなのかもしれませんが、「読みにくい!」と思って、読むのに時間がかかりました。 私にとっては珍しいことで、興味があって購入した本は、だいたい1日で読んで、読み返すのですが。 英語を母国語とする学生さんたちは、小学生の頃からプチ論文を書いているので、この英語教科書を読めば自分の弱点が補強されますが、日本語を母国語として「起承転結」で作文を習ってきた私たちには、この教科書は、ちょっとハードルが高すぎるのではないかと。 何回も、何年も、英語論文を書いていらっしゃる方だと、この本を読むと、「あ~」と納得するのかなと思います。 この本は、論文の構造(アウトライン)、わかりやすい1段落の書き方(パラグラフ)、文章トピックの誘導の仕方が書いてあります。 私は、一番最初に英語論文を教えるとき、「お料理」に例えます。 日本人の論文は、大げさに言うと、「今日はアップルパイの作り方をお話します」とスタートするのですが、迷走して、なんだか、カレーになっちゃったっていう間違えが多いのです。 「そんなことありえない!」 ってお思いかもしれませんが、英文の読み手は、日本人の英語論文は難解でつかみどころがないと受け取ってしまうことが多いようです。私の論文も何百回迷走しています。 英語論文の構造も大切ですが、文章を作る言葉の選び方も重要だと思います。 日本語では、 絵を描く 絵を書く どちらが正しいですかと言われたら、「絵を描く」ですとみなさん答えられると思います。 英語も似ていて、例えば、「ボールを投げる」と言いたいならば、ボールを遠くに投げるのか、近くにポトッと落とすのかで、使う動詞が違ってきます。
ちびちゃんたちとの英語レッスンでは、重視していることです。 「迷走しない!英語論文の書き方」以外に、おすすめの論文の書き方本はありますか。と聞かれると、日本語で書かれた本で、「これぞ!」という本には、まだ出合ったことがありません。 小学生のころから、日本語作文と、英語作文の構造をどちらとも勉強して、書き馴染むのが一番良いと思います。 大人になってからは、自分が研究する論文を手当たり次第に読むことではないでしょうか。司書さんや、本屋さんを巻き込んで、読み漁ること大切だと思います。 Comments are closed.
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September 2023
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