North American Review より、長編グラフィクポエトリーとエッセイが発表されます。 私が編集に携わっている文学雑誌、RHINO Poetry も同じように、最近は、紙の雑誌出版に加えて、プラスアルファな情報を、ウェブサイトで公開するという感じが主流になっています。 紙の雑誌より、比較的に簡単に、しかも、写真、ビデオ、音声などと一緒に詩を発表できるので、いろいろな可能性を試したり、グラフィクポエトリーの実験もできます。私は、オンライン出版もけっこう好きですよ~。 今回の長編グラフィクポエトリーは、新しいチャレンジが加わっていて
グラフィクポエトリーを本格的に作成する前から、詩を英語で書いています。 Tupelo Press より今年6月発売予定の作品集は、ベースとなっているほとんどの詩が、雑誌等で出版されており、インデアナ大学学生の頃からの10年間の詩が、グラフィクポエトリーになっています。 これまでの、グラフィクポエトリーは、「自分の出版された詩を、絵に翻訳」という感じでしょうか。英語ですが、「What is Graphic Poetry?」を読んでいただくと、プロセスをご理解いただけるかと思います。 どうして、出版された詩を使っていたかというと、最初は、グラフィクポエトリーの可能性を全く把握していなかったので、「とりあえず、今ある詩から、グラフィクポエトリーにしていこう」と軽い気持ちで始めました。 それが、2016年の秋頃で、フェイスブック*に作品を載せ始めて、クリスマス頃には、Tupelo Pressより、「30個くらい作ったら見せてね~」とメッセージを頂いて、今に至ります。 *現在はフェイスブックしておりません。 今回、ベースとなっている詩は、岩手県陸前高田市に滞在直後、2019年の冬に書き始めて、2020年、ちょうどコロナロックダウンが始まるころ、書き終わりました。 滞在の準備、手配、すべてにおいて助けて頂いた友人には、 「なおちゃんに、陸前高田の田んぼを見せたかったの!」 と、稲刈り前の田んぼの辺りを、ドライブしていただいて。その時に見た、黄金色がビックリするほど印象深く、私の名前の「穂」って、この日本色なのかと、改めて実感しました。友人に大感謝です。 その時の思いを詩に書き始めて、その一行目が、「My name is Naoko」で、ちょっとダサ~いかもしれない。でも、ここは、素直に表現していかないといけない、よし、覚悟を決めて、この詩を使って、グラフィクスポエトリーを作ろうと決心したのが、2020年の3月でした。 グラフィクポエトリーを作り出すと、後戻りできないのです。 詩が手書きというのもありますけど、構成を考えて、作品を作り始めると、もちろんですが、時間がかかります。詩を、コンピューターで書き直すのと、プロセスが全然違います。 今までの詩たちは、一応、どこかで出版されていたので、グラフィクポエトリーを作っていても、安心感がありました。この、陸前高田の詩は、その手順をぶっ飛ばし、しかも25ページの大作。2020年6月に仕上がった直後、North American Reviewが出版承諾していただいた時は、それはとても嬉しかったです。 North American Reviewは夏頃、出版予定です。 Comments are closed.
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June 2024
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