"GLYPH: Graphic Poetry = Trans. Sensory" が出版されてもうすぐ1年が経ちます。 5月1日から31日まで、お誕生日イベントをインスタグラムストーリーと、ブログにて毎日更新しています。 グラフィックポエトリーは2016年の12月から作り始めたので、ずいぶん長い間このプロジェクトに携わっています。自分の作品なのですが、GLYPHが独り立ちしているような感じがして、ちょっと不思議な気分です。 グラフィックポエトリー以外にも、うれしいニュースが続々届いていますので、充実した夏になりそうで楽しみです。 5月は、Asian Pacific American Heritage Month (アジア・太平洋諸島系米国人の文化遺産継承月間)で、4日に、フィリピン系アメリカ人でバージニア州桂冠詩人(けいかんしじん・Poet laureate)Luisa A. Igloria さんが主催する朗読会に参加します。 先日、Ke Huy Quan さんのインタビューを見ました。「誰?」って思われる方多いと思いますが、Indiana Jones (インディ・ジョーンズ シリーズ)に出てくる、野球帽をかぶった男の子役の俳優さんです。 インタビューのなかで、Ke Huy Quan さんは「長い間アジア人が演じる役がなかった」とおっしゃっていました。それが、2018年の映画『クレイジー・リッチ!』(Crazy Rich Asians)で大きく変わったと。「もっと、アジア人俳優が活動できるのじゃない」かと。 『クレイジー・リッチ!』は、シンデレラ系王道なストーリーに、アジア人としての感覚、「謙虚さ」だったり「丁寧さ」だったりを散りばめながら、人種間に限らず普通の庶民には届かないスーパーリッチ「あこがれ」を映画にしています。 「THEアジア+世界中の人が心が奪われる世界観」って感じでしょうか。 詩の世界も同じく、少し前までは、アジア人が活動できる場は限られており、また、典型的な欧米詩文化にそった英語で書かれていなければ、詩と認められない場合も多くありました。今もその傾向はないとは言えません。 しかし、Ocean Vuongさん や、Paul Tranさんのように、自国文化(ベトナム)+LGBTQ を現代詩に綴る若いアジア人作家が活躍し好評を得ています。 現在、アジア人詩人が活躍できる場があるのは、Luisa A. Igloria さんのように、自国フィリピンの文化を大切にしながら、英米文学文化も尊重しつつ、長年アジアを引率してきた作家さんたちのおかげだと思います。 Comments are closed.
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June 2024
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