今年は、出かけることが多かったので、お洋服の断捨離、見直し、購入が多い一年でした。
家族から、「奇抜だね~」と言われたお洋服も多々。 部屋着と、外出着と今までは分けていましたが、お出かけ用の服は、家で一度着てみた方がよいことに気づきました。着て動いてみると、そのお洋服の長所短所がわかります。欧米の秋冬はミニスカートをセーターやシャツの下から少し見せる履き方が流行っており、何度も挑戦しました。 文学会などに呼ばれて、本を運ぶお手伝いの方がいても、やはり自分でセッティングなどをしなければいけません。"That is a flash poet" などと、ちらりと見えちゃったときもあって恥ずかしかったです。 他には、RHINO 雑誌が主催した朗読会にて、頼んでいたはずのケーキ&クッキー類がなぜか届かなく、急遽、近所のスーパーへケーキを買いに行って、編集長は、ザ・アメリカン原色の四角いケーキを選択。 「予約していないと、文字は書けない。」と言われてしまったので、 「文字くらい楽勝~私が書く!」とクリームと同じ青色ペンも一緒に購入。 雑誌に載った詩の一行も上手に書けて、みんなでおいしくいただき、ウエイトレスのようにケーキを配っていました。ふくらみのあるお袖の長い白ブラウスを着ていたため、いつしか袖が、青&黄色クリームを直撃。 「食器洗剤に部分つけ置きしたら落ちるよ~」 朗読会が終わるころには、青&黄色クリームが、緑に変色していました。言われた通りに洗濯したら、色がきれいに落ちたので良かったです。メンテナンスは楽なお洋服が一番。 旅行用のパジャマは、「ローマの休日」のアン王女が着るような、ふわっとしたドレスのネグリジェにしようと、綿100%厚地のものを見つけて、喜んでいたら、 「テーブルクロスのお化けみたいだね。」 「夜、出てきたら気絶するよ。」 と笑われたけれども気にせず、一度も自宅で試着しずにスーツケースに入れて出かけました。ミラノ滞在初日の朝、寝ている間にボタン穴に足が引っかかって、小さな裂けめが出現。その穴は、次第に大きくなり、「野イバラの上にでも寝たの」って言われるくらいビリビリに。 新しいし、綿100%でお気に入りだし、帰国後自分なりに直して、ブレッドローフ作家会議でミドルベリーに滞在するために持っていきました。 その時は原因がわからなかったのですが、カナダ森林火災の影響で、過度なアレルギー反応を起こして緊急病院へ行ったあと、隔離されました。お別れの日の朝に、お友達はわざわざコーヒーや、朝ごはんを運んで、挨拶にもきてくださいました。 大草原にポツンと建つ築100年くらいの古い家に、一人でマスクをして、アレルギー反応で腫れた顔、破れた跡があるパジャマを着て、ふつふつとこみ上げてくる笑い。 ひとりで過ごした夜はちょっと不思議で、歴代泊まった作家たちのスピリットが、 「まあこういうこともあるよ。」 と慰めてくれたようでした。 「なおこは、日本人だからラーメンが好きだろと思って。」
「本当に音を立てて麺を食べてもいいか聞きたかった。」 「映画タンポポを見たから、一緒にどう。」 ラーメン屋さんへ出かける理由は山ほど。 ただ、残念なことに、私にはラーメンの良さがさっぱりわからないのです。 ベジタリアン・インド人のお友達と一緒に流行りのラーメン屋さんへ行ってきました。思わず、「スープってとんこつとかじゃないの?」と聞いたら、今は、ベジタリアン対応のレストランが多いのですって。野菜スープに、揚げ出し豆腐のようなトッピングを付けてピリ辛を足す、みそ味ラーメンが大好きだそうです。 創作系のラーメン屋さんだったので、メニューには私が想像するラーメンには程遠いトッピングの量と種類。とりあえず、チャーシューがのった「SUMO」を頼んだのだけれども、お友達も、ウエイトレスさんもなんだかニヤニヤ。なんでかな~と思っていました。 それにしても、「SUMO」とはすごい名前だな。チャーシューだからかな。 お料理が出てきてビックリ。SUMOサイズで飛び切り大きいサイズでした。 「あああ。」 文章を気を付けて読まない私がよくする間違え。 映画タンポポで、美食家のおじいさまがラーメンを食する極意をカウンターで教えてたあと、最後チャーシューに、「あとでね」と言う場面を再現したら、お友達のインド人は、大爆笑。 「ビデオに録るから、もう一度。」 特大ラーメンがのびちゃうよ。 Tint Trail の出版プロモーションのため、11月・12月は、ヨーロッパの本屋さんや、オンライン雑誌に作品を掲載させていただくことが決まりました。
上記の Acrostic Poem (折句, おりく)は、オーストリアのオンライン雑誌 Literatur outdoors – Worte sind Wege の平和プロジェクトに参加するために書きました。 Acrostic Poem 折句とは、縦に並んだ頭文字を読むと、「お題」になるように書く、古くから世界中どこにでもある言葉遊びの一種です。ドイツ語では、Akrostichon。 2週間くらい前に依頼があって、"Garrulous gecko gathered" (賑やかなヤモリが集まる) と執筆して提出した後、お友達の Angela Narciso Torres に送ったら、「ヤモリ」と「エーデルワイス」は絶対同時存在しないと速攻お返事が。 「うわあ~」 と一瞬思いましたが、気を取り直して、書き直しました。 書いているときから「ねずみ」か「ヤモリ」かと迷って、つながる音が面白いから「ヤモリ」を選びましたが、最終的には「ねずみ」に変更。 感謝祭、クリスマスと、アメリカは持ち寄りパーティーシーズンが続きます。 私はサラダ係。 グリーンサラダ、パスタサラダ、カルパッチョ風などと、3種類作ります。 特に、キューピーマヨネーズが入った、たまごサラダやポテトサラダのリクエストが多いです。みんな、日本のマヨネーズが大好き。 最近は近所のスーパーでも、キューピーが購入できるようになったので、「買い忘れた!」と日系スーパーへ慌てて出かけることもなくなりました。 にんじん用のオレンジピーラーは、軽く削るだけで細切りにできて、ちょっと色がほしいときに便利です。ベルギーに滞在したとき、ローカルの方々は、毎日人参の千切り酢の物みたいなサラダを作ったり、お惣菜を購入されたりしていました。
「毎日千切りするのは大変ね。」と伺ったら、 「これを使うのよ」と、にんじん用ピーラーを見せてくれました。 しばらくして、ベルギーのスーパーで見つけたとき、「これだ!」と即購入。 そして、帰りの飛行場で、ゼスターグレーターを発見。 アメリカのチーズグレーターは、柄の部分が壊れやすかったり、上手にチーズがおろせなかったり、しょっちゅう買い替えていました。このゼスターグレーターは万能です。 最後は、ガーリッククラッシャー。 10年以上前に、ルクルーゼアウトレットで5ドルで購入しました。カルパッチョや、スパゲティーを作るには、欠かせないお道具です。柄の部分がステンレスになっていて丈夫で、ガーリックをきれいに潰してくれます。 今は、柄の部分が木だったり、細かったりするものが多いので、「5ドル良かったな~」と感謝しながらお料理を作っています。 オンライン雑誌 Cable Street にて、和歌の英訳2作を発表しました。 2020 年より、和歌の翻訳を模索しています。和歌は、五七五七七音で成り立って、歌い手、書道家、編集者によって、句の間の改行場所が違います。 本来和歌は、一行表現だったという説もありますが、藤田美術館の小倉色紙は、五七五七七音の和歌が、音節に関係なく4行で表現されています。藤原定家(1162~1241)が小倉山荘を飾るため障子に貼った色紙は、「字」と「句」のバランスを考えて書いたのが垣間見えます。 和歌は、
現代短歌の場合は、一行で書かれていても「字空け」のルールはもっと自由なようです。句の中にスペースを入れたり、本来なら使わなかった句読点が、表現方法として取り入れられてもいます。 しかし、 ほとんどの和歌英訳は、スタンザ (4行以上から成る段落) にまとめた5行詩になっています。5行詩は、日本語の五七五七七音節に従わなくても良いとされています。なので、音節に従わない言葉を使ってもう少し自由に翻訳できます。ただ、見た目が四角い箱のようで本当につまらない。 19世紀後期、初めて和歌を英語翻訳した Clay MacCauley や、20世紀の翻訳家 Kenneth Rexroth は、五七五七七音節を忠実に英語で再現しようと試みながら、5行ひと段落のスタンザで書かれています。それまで、和歌は外国に知られていない日本文学だったので、翻訳にはとても苦労されたでしょう。大尊敬する翻訳家です。 しかし! もうそろそろ、四角い箱型から卒業して、現代詩要素を取り入れた翻訳があっても良いのではないでしょうか。 例えば、ダンテ「神曲」は、世界中にいろいろな翻訳が発表されています。William Blake の絵を用いた翻訳や、 現代詩人 Mary Jo Bang は、斬新で革新的な新訳を試みています。 現在、私が試みている方法は、「Trans. Sensory」の要素を取り入れつつ、和歌の前にある詞書(ことばがき)のような説明文を翻訳の前に入れます。ただ、説明文は、俳文・散文形式の第一人称の文章にして、翻訳された和歌に違和感なくつながるようにしました。和歌の翻訳が、説明文と絵でサンドイッチされているのも特徴です。
The Three Courses of Trans. Sensory:
絵は、Line-break hyperawareness という、コンセプトで成り立っています。 この翻訳の方法には賛否両論があると思いますが、和歌を知らない外国の方々に興味を持っていただき、ここから探求していただければ幸いです。 Burnside Review コンテストのファイナリストに選んでいただきました。2019 年にも選出していただき、ありがとうございます。 "This Future, Again" は、祖父母から受け継いだ第二次世界大戦の話が軸として書かれた、"Mother Said, I Want Your Pain" (Backbone Press, 2018) & "We Face The Tremendous Meat On The Teppan" (C&R Press, 2022) に続く3冊目の作品です。コレクションとして近々完成させたいなと思います。がんばれ~ 最近は、オーストリアにて、Tiny Trails が発売されたこともあり、母国語ではない、第二言語の英語で執筆する ESL Writers (English as Second Language)インタビューなどのお仕事が増えてきました。 Tiny Trails を発売されている Tint Journal は、ESL 作品 のみ出版する世界初の雑誌出版社です。編集長の Lisa Schantl さんは、アメリカ留学時代、授業を受けたあと、不平等な成績や評価に疑問を持ったそうです。留学生ならば、誰もが経験済みではないでしょうか。もしかしたら、人種差別があったかもしれません。このような経験のなかで、ESL Writer の自信につながる発表の場を作ろうと決心されたそうです。 私は、今まで ESL と強く意識したことはなく、大学生の頃より、英語を母国語とする作家と同じように出版チャレンジをしてきました。「ひどいこと」も言われたことたくさんあります。 「なおこが、ESL と名乗ることで、救われる若い作家はたくさんいるのだよ。」 そうなのかあ~ 最近は、プロフィールにESL と記入したり、自分の経験を伝えたりするようにしています。 ビギナーライターさんからよく聞かれる質問:
「英語で詩を書いたのですが、どうやって出版社を探したらいいですか。」 テキサス州サンアントニオでは、メキシコ系マーケットに行ってきました。
1730 年ころより、メキシコ系アメリカ人がたくさん在住されている地域で、メキシコの雑貨、お洋服、お土産品などを扱っている商店街です。マーケット入口には、入場料無料の Centro de Artes gallery があり、写真、絵画、彫刻などの美術が楽しめます。 最近は、ペルーからの移民も多く、ペルーのお土産品、特にラマをモチーフにした物が売っています。今回は、ペルー産の陶器ビーズを選んでみました。 母がてんとう虫が好きなので、かわいいらしい色とお顔を選んでみっつ。かえるは、小さいのに細工がきれいだなと思ったので購入しました。 ぎっしりビーズが入っている箱から、テーブルにひとつづつ好きなものを並べて、店番をされているおばあさんと一緒に探しました。壊れないように、頑丈に包んでくれました。 |
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June 2024
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