約1か月にわたり、英語で1ページの脚本を書こうと試みていますが、長い時間、子供たちに興味を持ってもらうことは大変です。 最初に子供達は、 「映画の翻訳がしたい!」 「もっと英語でお話しがしたい!」 「日本文化を説明したい!」 と威勢が良いのですが、実際やってみると、 「ちょっと難しいから、嫌になっちゃった!」 「想像していたことと違う!」 「(できないから)つまらない!」 自分の実力と、現実の差に気づきます。 新しいことに挑戦してみると、誰もが思うことだと思います。 お料理のプレゼン、万葉集の訳など、高度なことにたくさんチャレンジしてきましたが、 アラジンは、途中ですが、これでおしまいになりそうです。 これまでのレッスンは: アラジン「3つのお願い」Write Your Own Screenplay レッスンの最初の15分間は、英語を母国語とする、5歳ー6歳児を対象にした絵本を毎回読みます。 子供たちはもう30冊以上一緒に読んでいます。 本は、「色」や「動物」など、繰り返し同じ言葉が出てきますが、 少しでも新しい言葉が続くと、ちびちゃん達のやる気が、シューっと抜けていくのがわかります。 「英語わからない」イコール「嫌だ!つまらない!」と思う子供は、「国語」の能力が高いです。 母国語と、外国語を、同じ感覚でとらえているのでしょうか。 今回のレッスンも、 「つまらない。やりたくない。」 と言う、ちびちゃんがいました。 自分の思っていることを言えること、大切だと思います。 しかし、毎回のように連発する「つまらない」は、自分で解決するしか方法がありません。
クラスは辞めたくないようなので、他の生徒さんの邪魔にならないように、静かにしていただきます。 気を取り直して、'How are you?' 「I'm fine って、外国では言わないって本当?TikTokで見たよ。」 小学6年生さんが質問してきました。 良いところに気づきました! その通りです。'How are you?'の返事として、I'm fine ってアメリカで聞くことはありますが、I'm fine ニュアンス的には、 「I'm fine いいよ~(でも、君とはこれ以上お話ししたくないかもね。)」 と言うか、次の会話に繋がらない、フレーズです。 I'm fine. I'm fine. と連発されるお返事だと、 「この件については、君に詳しくはお話しする必要はないかもね。」と言われているような気がします。 さてさて、 「お元気?」にもいろいろ言い方があります。
返事の仕方も千差万別、山ほどあります。
一番大切なのは、相手に対して、どれだけ興味を持ってお話しを続けたいか。 その対人関係熱量定めに How are you? と聞く感じでしょうか。 なぜ、日本の教科書では、「I'm fine」と教えるかというと、教科書の内容がそのまま変更されず、しかもページ数が決まっていて、それ以上のことは、先生や生徒に任せられているからではないでしょうか。 * また、日本人、アジアの皆様、「Nice」って表現好きですし、良く使われます。 ジェーンオースティン「Northanger Abbey」の小説に、「Nice」と言う描写を思い出しました。 主人公の女の子が、「今まで読んだ本の中で、the nicest よ!」と。 インテリのボーイフレンドが、"But now every commendation on every subject is comprised in that one word."と言い包めます。 Niceというのは、みんな使っていて、特別な言葉ではないし、僕は、もっと慎重に一言を選びたいし、選んでいる人と会話したいけどね~。っていう感じでしょうか。 ジェーンオースティンは、18世紀のイギリス人ですが、「nice」「 fine」とか、「取り合えず言葉」を使う人と使わない人との、性質や性格を見極めて会話をされていたのでしょうか。 でも、「かわいい」は、称号だと思うんだけど~と思ったり。 さてさて、How are you? のことだけで時間が過ぎていきます。 「お元気?」と簡単なことですが、とても奥の深い内容です。 小学校4年生のちびちゃんに、How are you? 「I am angry.」 どうしたんだ!何で怒っているのだ! 「どうして怒っているのか、日本語でお話ししてごらん。」尋ねてみました。 長い間もじもじしていましたが、 「OOが、楽しい英語の時間を、つまらないって邪魔をするから。」 良く言えたなと感心しました。しかも、「I am angry.」って! Comments are closed.
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June 2024
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