新元号「令和」の起源となった「令」と「和」は、万葉集「梅花の歌」もしくは「梅花の歌の宴」の三十二首のはじまり、序文の文章から採られています。 最終的には、小学生のちびちゃん達と、「令和」が命名された、序文の一節を創作英訳していきます。 難しそう! って不安にならくても大丈夫。 英語がわからなくとも、伝えたい内容が日本語でしっかり言えるようになれば、簡素な知っている語彙を使って伝えることができます。 その練習を一緒にしていきましょう~。 今日のレッスンは:
前回のレッスン: 翻訳のプロセスを一緒に歩んでいこう! 「令和」って何? 「令和」とは、2019年5月1日に始まった新元号で、和暦(われき)の一部です。和暦は、日本独特なカレンダーのような紀年法で、年を数えたり、記録する方法です。 「令和」のローマ字表記は「Reiwa」。 ちなみに、「令和」手話表現“つぼみ開いて花咲くように”表現します。 その「令和」という新元号は、万葉集が起源です。 万葉集は、奈良時代末に編集された、日本最古の和歌集です。 天皇、貴族、下級官人、防人(防人の歌)、大道芸人、農民、東国民謡(東歌)など、さまざまな身分の人々が詠んだ和歌が、とにかくたくさん収められています。 原文:万葉仮名 于是、初春令月、気淑風和 梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香 万葉仮名とは、漢字の音を借用して用いられた文字。 原文読み方: 初春の令月にして、気淑く風和ぎ、 梅は鏡前の粉を披きて、蘭は珮後の香を薫らしたり。 読み方: しょしゅんのれいげつにして、きよくかぜやわらぎ、 うめはきょうぜんのこをひらき、らんははいごのこうをかおらす 現代語訳: それは、折しも初春のめでたき良き月で、天の気、地の気もよくて、風もやさしい日だった。大伴旅人(おおとものたびと)の邸宅の梅は、まるで鏡の前にある白粉のように白く、その香りは帯にぶら下げる匂い袋のように香るではないか。ー体感訳「万葉集」令和に読みたい名歌36:上野誠 「令和」ってどこから来た言葉なの? 于是、初春令月、気淑風和 初春の令月にして、気淑く風和ぎ 折しも初春のめでたき良き月で、天の気、地の気もよくて、風もやさしい日だった。 和歌を翻訳するには、土台となる言葉の歴史を知ることが第一歩です。 どの外国語も、翻訳のプロセスは同じ。 時間はかかりますが、ちびちゃん達と一緒に、一字一句万葉仮名をノートに書いていきます。 手話とかすごく楽しそうに練習しますよ! Comments are closed.
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June 2024
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