オンライン語学アプリ、Babbel でイタリア語を初めて約1か月が経ちました。 IA による発音の練習では、私はまったくもってイケていない。。。 (英語も独自の訛りがあるので、お口の形のせいでしょう。。。) イタリア語は、日本人には発音しやすい外国語とよく言われているのに! ダンテの「神曲」をイタリア語で聞いていると、言葉を一語一句発音しないで、言葉の前後を続けて音楽のフレーズのように話されています。 カント3番では、いよいよダンテが地獄の入り口に到着。 有名な門に書かれているフレーズ。 Per me si va ne la città dolente, A オンライン検索をしてみると、Inferno 3 第1歌から5歌まで、上杉 昭夫教授が翻訳された日本語バージョンを読むことができます。 ダンテのオリジナルの詩は、一行ごとにすべて韻が踏んであります。 現在では、韻辞書や、コンピューターを使って簡単に同じ韻を踏んだ単語を探せますが、ダンテ(1265-1321)の時代、13世紀以前の本は、ほとんどすべてラテン語で出版されており、ダンテは新しい試みとして、イタリア・トスカーナ地方の生活に浸透した、日常生活で使われているイタリア語を使っています。 それにしても、膨大な量の同じ韻を踏む言葉を探して、ストーリーを紡いでいくって!! 韻は、上記の単語末の色分けのように流れていて、テルツァ・リーマ(Terza rima, 三韻句法)という手法です。 私が教科書に使っている英語訳は、韻は一切翻訳プロセスに含まれていません。 日本語訳も、ダンテのように韻を踏むのは難しいようです。 いつも聞いている、Tom LA Books さんのYouTube 講義でも、イタリア語と英語訳の違いについて語っておられます。 "Questo misero modo" とウェルギリウスが34行で言う場面がありますが、英語だと、"This miserable way" のような訳し方が一般的ですが、本当は、前後の韻の流れや、ストーリーからかんがえると、"This miserable rhythm" と解釈したほうがいいらしいのです。 ダンテをイタリア語で聞くと、ほんとうに美しいです。 "Questo misero modo" のように、Mの音を使うと、続きの言葉も似たMの音を使って全体の詩を構成しているところがとっても素敵。 Comments are closed.
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June 2024
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