ちびちゃん達が、日常会話に英語を使いたくなることは嬉しいです。 特に、日本で義務教育を受けている一般的な家庭で、家族内に日本語が通じない人がいないなか、ちょっとしたことを英語で言える環境が生まれるって素敵なことだと思います。 "How are you?" "Let's go!" 簡単なフレーズですが、私が小学生のときには、お友達や家族に向かって、恥ずかしすぎて英語ではお話できませんでした。 ちょっとでも英語発音ぽく授業で発言したならば、 「気取ってる!」と言われたものです。 それが、現在のちびちゃん達には、「恥ずかしいこと」ではなくなっている。これからどんどん自信を持って学べる英語環境を増やしていくこと大切だと思いました。 しかし、言語習得には、欧米文化も一緒に学ばなくてはいけません。 ちびちゃん達が、言葉の間違った使い方をしたときは、怒らないといけない時もあるでしょう。 私は留学生のときに、「言い方」を学びました。 インディアナ大学学生時代には、図書館で働いていたので、 「Be quiet.」 「静かにしてください。」 というフレーズは、日常茶飯事に出てくる言葉でした。 しかし、相手の気分を損なわせず「シーッ」を伝えるにはどうしたら良いのか。 「Be quiet.」 と優しいトーンで言うのか、 「Please be quiet.」 プリーズを付けて丁寧な言い方をするのか。 またまた、ジェスチャーをしながら伝えるのか。 それでも、騒がしい人がいるのならば、司書さんが「強い口調」で、理由を付けながら注意します。 「ここは、図書館ですので静かにしないといけません。お話したいなら、1階のカフェテリアへ行ってください。」 などなどです。 司書さん達が忙しいときは、私がその役割を担わないといけません。 自分より大きい、強そうな相手に注意するときには、勇気がいります。 先日、小学生のちびちゃんが、お母さんに向かって怒鳴るように、 「Be quiet!」 と言いました。お母さんも、「それは良くない」と、すぐに注意してくれました。 「今の言い方は、黙れというのと同じ言い方だよ」と。 お母さんからも注意され、私からも言われるのは、厳しすぎるかなと思いましたが、語学を学ぶには、文化も一緒に学ばないといけないかなと。 欧米に限らず、上手にコミュニケーションを取るには、「言い方」がとても大切です。 何回も使っていると、その「言葉の調子」が、その人の習慣になってしまいます。私も子供のころ、「めんどくさい」とか、「バカ」などと言うと、冗談口調で言っても、母に大変叱られました。 欧米で、「黙れ」という口調で、全然知らない人に「Be quiet!」と言えば、喧嘩を売っているのかと誤解され、もしかしたら、暴力を振るわれたり、最悪の場合は銃が出てきて殺されてしまうかもしれません。 「言い方」ひとつで、命の危険にさらされる場合がある。 大学の図書館では、一度も怖い出来事にあったことはありませんが、いつも、キャンパスポリス(校内警察官)が見回りにきてくれました。「パニックボタン」を押せばすぐに来てくれます。 ちびちゃん達も、いずれ留学する機会に恵まれるかもしれません。 「命の危険」という、言いにくいことも伝えていくこと大切だなと思いつつ、上手に伝える方法も日々考えないといけないのだなと感じました。 Comments are closed.
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June 2024
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